輪業腰道具差し

行きつけの自転車屋さんの店長から「仕事の時に腰に付ける道具差し、色々使ってるんだけど市販のだと六角レンチが
落ちちゃうんですよ。こんなの作れます?」って。
そんな風に言われたら「できません」なんて言えないでしょ。(笑)

早速、ホームセンターへ行ってリサーチ。どんな構造なのか調べてみたりして案を検討。
メインのホルダーは木型を作って革絞り、六角レンチは差し込み式、ベルトへの取付はクリップ式。
できる所から作り始めていきます。

まずは絞り。木型はCNCで削り出しています。
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試作のつもりだったけど、うまくいったので本採用。(笑)
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六角レンチを差す部分の材質は木材がいいかなと。ただ、柔らかい材料では耐久性に問題があるので
硬い木ということで黒檀をチョイス。ボール盤でレンチの各サイズに合わせた穴を開けます。
これが結構微妙なサイズになるので、何個か作り直しました。
そしてただの穴だけだとストンと下まで落ちてしまうのが面白くないので、木の中に磁石を埋め込んで
適度な抵抗をもたらすようにしました。(写真は磁石の取付前)
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この木を革で包んで本体に取り付けます。ここも絞りで成形しています。
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次はベルトクリップ。
最初は店長からサンプルで預かったものと同じのを買って、それから引っぺがして使おうと思っていたのですが
実際にバラしてみると取付が簡単にはいかなさそう。(^^;
こんなのはネットで探せばちょうど良さそうなのがあるだろうと高をくくっていたら、以外と無い!?

結局、無線機メーカーが出しているオプション品を買いました。
ただこれだとバックプレートが無いため、革に直接付けたのでは使えません。
なのでアルミプレートから削り出す事に。これなら革への取付用の穴も自由に決められるので一石二鳥?
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このプレートにクリップを取り付けて、それを革にカシメで固定します。
ネジの頭の厚みの影響を最小限にするために超極低頭のビスを用意。
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革にはカシメで固定しています。この革をもう1枚の革と縫い合わせて本体のベースになるんですが
万が一カシメやネジが取れてしまった場合は修復不可能です。(^^;
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途中の写真がなくてなんですが、2つのパーツが完成。
両サイドのドライバー差しの取付部は革が最大4枚、縫い穴空けるのも
縫うのも超大変。(^^;
穴が垂直に開いてないので裏から見ると縫い目がガタガタ。
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この2つのパーツを当初はカシメで止めるつもりでしたが、そうすると
縫えなくなる箇所があることに気がつき、別々に完成させて組ネジで
合体させる方法に至りました。

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家にある自転車工具を入れてみました。
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メインのポケットの大きさがこれで良かったのか
もう少し大きくする方がいいのか、逆に全体をもう少しコンパクトにするのがいいのか、
これは使う側の観点だから正解は無いとは思うのだけど。

蓋付きのベルトポーチ

「蓋が付いたベルトポーチが欲しい!」というご注文をいただきました。
紙で何度か試作を検討した後、革を切り出してみました。
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本体は先に作っておいて、そこへ蓋を後付けしましたが、これが結構手間。(^^;
ひと目ひと目菱ギリで穴を開けながら縫っていくのですが、内側から穴が良く見えなくて
何度も持ち替えたりするのでサクサク縫えません。(^^;
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それでもなんとか完成。
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蓋の留め金はスナップロックというものを使ってみました。真鍮製でいい感じの質感。
お値段もそれなりにしますのでいつも使う訳にはいきません。(^^;
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いつものように箱に入れてお届けします。
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コンチョ無しのベルトループ

「赤いベルトループが欲しい!」というリクエストをいただいたので、久し振りにレザークラフト。
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表側は赤、裏側はナチュラル色のサドルレザー。
コバは赤く染めました。
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サドルレザー側にはみ出す事も無く、きれいにできました。
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「刻印は入れてネ」って事なので。ハンドプレスを使うのも何ヶ月ぶりだろう?(^^;
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ステッチはシンプルに白。刻印もいい感じに入っています。
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この後、痛恨の大ちょんぼ。(^^; 何が?って言うと、ナスカンを通し忘れてジャンパーホックをカシメちゃった。
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カシメを外す道具は以前作ったんだけど、ジャンパーホックはなぁ...。(^^;
仕方が無いので、力業でやってみることに。ラジオペンチでつぶしたり、ニッパで切り込みを入れてなんとか外しました。

で、写真を見て何か違和感が。(^^;
首尾良く外せた事に喜んで、またまたナスカン入れずにカシメちゃいました。(爆)
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今度は方法を変えて、裏側からドリルで揉んでみました。
これが正解で簡単にきれいに外す事ができました。(^^;
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3度目の正直は無いよな!なんて思って指さし確認して「ナスカン良し!」
「ん?なんかカシメる所の出っ張りが長い感じ?」
あ~っ、ジャンパーホックのオスとメスを付け間違ってる~。危ない危ない。(^^;
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正しくはこっち。ほんとに3度目の正直をやらかしていたら、今日はもう作業中止にしよう、ってなってたな。(笑)
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そんな、大ボケをかましましたがなんとか完成。
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二つ折りの札入れ

以前、息子に小銭入れをあげたら「次は札入れをよろしく」とかぬかしやがった。(^^;
他の製作活動が一段落したので、ようやく作り始めることに。

小銭入れは別にあるので、札入れとカード入れのみの構造。
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カード入れの部分は薄く漉くのですが、これが苦手。(^^;
ほら、失敗しちゃった。(^^;
漉き機が欲しいと切実に思うのはこんな時。(笑)
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アメ豚の焦げ茶で裏貼りしてみました。二つ折り財布は初めてなので、寸法はほとんど現物合わせ。
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重なる部分は結構な厚みになっちゃいました。
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表の革はシボの付いたものをチョイス。
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ポケット部分もいい感じに仕上がりました。
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焦げ茶の裏貼りがいいアクセントになってます。
ちょうど出来上がったタイミングが息子の誕生日の月だったので、誕生日祝いとして渡す事にしよう。(笑)
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新築祝いのパスケース

会社の同僚が新築の家を購入したので「お祝いは何がいい?」と聞いたところ
「新しい家はカードキーなのでパスケースが欲しいです」との事。

奥様用はシンプルな1枚入れ。女性はバッグに入れる場合が多いのでロープも作りました。
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ロープを作るのは実は初めて。なんども作り直してようやくまともな形になりました。
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旦那用は二つ折りタイプ。なんですが、作ってる最中の写真が無い。(^^;
プレゼントなのでちゃんとパッケージに入れて高級感を...。(笑)
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で、しばらくしたら旦那の方から「開き止めのベルトが欲しいです」とのご要望が。
それも「ホック止めは好きじゃない」とか。(^^;
色々考えた結果、新たに作った方が早いし、きれいにできるな、と。

で、こんな感じに。
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赤いハンドルバーポーチ

ハンドルバーポーチを「赤」で、というご依頼を受けました。
お持ちの自転車に色を合わせたいって事なので、革のサンプルを取り寄せて選んでもらいました。
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これが20個目くらいかなぁ。(^^;
段取りも慣れて来ました。切り出した後、刻印を入れて
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底の縫い合わせ部分は斜め漉き。
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ベルト類を漉いてもらいに蔵前の浅原皮漉所へ行って来たら、バレンタインデーのチョコもらっちゃった。(笑)
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縫い合わせたあとは恒例の「ひっくり返しの儀」
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完成~
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この写真をアップしたら「赤、欲しい~」というリクエストが入って、またまた赤、作りました。
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パスケース再び

通勤定期を入れて毎日愛用しているパスケース。
先日、それを落として紛失してしまいました。
最近のsuicaやpasmoの定期は再発行が可能ですから、それ自体は問題無い。
でも、パスケースが無くなっちゃった。
しょうがないので急遽同じ物を作りました。この程度なら端材の革で必要充分。
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裏面にも端材を...。ちょうど机の上にあったので。
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で、出来上がった頃に鉄道会社の遺失物係から電話があって「落とし物です」
遅いよぉ!

毎日使っているやつはいい感じでエイジングされてるなぁ。(笑)
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真鍮ネーム付きキーホルダー

会社の同僚から「ヒマな時でいいからキーホルダー作って下さい」って言われたので作りました。
「ヒマな時」なんて言われたので、思いっきり手間暇かけた大作です。
残念な事に製作中の写真がほとんど無い。(^^;

こちらは試作してダメ出しされた失敗作の数々。
試作でこんなに手間かけたのは初めてだわ。(^^;
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で、いきなり完成形がこちら。
真ん中のネーム部分は真鍮エッチングです。
エッチングした板に一回り大きな薄板をロー付けして、そこを革で挟んでいるので外れません。
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トートバッグ2の取っ手交換

娘の就職祝いとして作ったトートバッグ2。
うれしい事に毎日使ってくれています。でも、毎日使っていたら取っ手が真っ黒に。(^^;
本体はそれなりに使用感はあるものの、まだまだ使える感じ。
ならば取っ手を交換してしまいましょう。
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ベルトポーチを沢山作った時にラティーゴ2の半裁を買って、その時背中側の一番いい所は
自分で使おうと取ってありました。
残念ながらこの取っ手のために放出せざるを得ません。(^^;
バッグの取っ手とかベルトって半裁のいい部分を長く使うので簡単に作れないですよね。

まずは古い取っ手を取り外すのですが、強度アップのために1カ所カシメで止めていました。
今まではヤットコで無理クリ外していましたが、カシメを外す道具というのをネットで見かけて
「これでいいのか、これなら作れる」
ってな訳で、板に穴を開けて、あとはピンポンチを買って来ました。
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おお、これはたしかに簡単にきれいに取れる。
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少しずつ剥がしながらカッターの刃を入れて糸を切っていきます。
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残った糸もピンセットを使って丁寧に除去します。
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取っ手本体は少し巾を広くしました。取付部も同じ大きさだとアラが見えてしまうかもしれないので
一回り大きいサイズにしました。
新旧の取っ手、並べて置いてみると色の違いが良く判りますね。(^^;
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再び本体と縫い合わせ。
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本体との色目が違って違和感あるけど、そのうちなじんで来るでしょう。(^^;
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ベルトポーチ、大量生産

ベルトポーチ、ひょんな事から沢山の注文を受けてしまい難儀することに...。(^^;

自転車仲間がこのポーチを見て「ハンドルバーに掛けるといいんじゃない?」って一言。
そして「近日、予約受付開始!か?」なんてやったもんだからもう大変。(^^;
こちらも当初の読みでは「7、8個程度かな?」なんて思ってたし。
ところが蓋を開けてみたら怒濤のラッシュ。慌てて受付終了宣言。
締切に間に合わなかった人もいたけど、1個、2個増えたところで「大勢に影響なし」と判断し
受け付ける事に。最終的に受注個数は15個。(^^;
しかも色指定があったりして。

まずは革から仕入れましょ。
オリジナルは私がいつも使っている「ラティーゴⅡ」、それと黒は「グランドシュリンク」
そしてグリーンとブルー、これは特別。イタリア製の「エルバマット」と「アリゾナ」
もちろん、こちらは追加料金をいただきました。(^^;
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金具も手持ちの在庫では足らず、こちらも大量発注。ちなみに全て真鍮製を採用。
それでも途中で足りなくなって追加しましたけど。(^^;
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材料を切り出します。ポーチの上端部はヘリ返して縫いますので、部分的に薄くするために
漉かないといけません。
さすがに数があるので、ヘリ漉きはお店に出してお願いしました。
結果的にこれは大正解。機械で漉いて均一な厚さになるので、ヘリ返しがきれいにできました。

実は黒を1個追加で手配したのですが、1個だから自分でヘリ漉きやるか、ってやったら大失敗。(^^;
新たにもう1枚手配するハメになりました。
漉き機が欲し~と思う瞬間ですね。(20万円弱するけど(^^;)
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これだけ数があると、ベルトループなんかの小物も大変です。
型紙作って一気に大量生産。
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第一回出荷に向けて、数が揃って来ました。これ以降は沢山揃った写真はありません。
でき次第、順次発送や手渡しして行きましたので。
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グリーンとブルーの特色は奥様とそのお友達へのプレゼントとの事。
それならってことで、こちらも気合い入れて頑張りました。
まず、固定ベルトの金具を通常のホックではなく、ちょうど大阪のお店のブログで紹介された
特殊な物(MKスナップロック)を採用。
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金具の頭を軽く引くだけで外れるという優れもの。もちろん、そのままで外れる事はありません。
他もこれにすればいいんだけど、ホックと単価を比べるとなんと54倍!普通には使えません。(^^;
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そして、女性が使う事を考慮して残りの革でショルダーストラップを作りました。
残りの革なので長さが短い。(^^; 2本を切り出して端部を斜めに漉いて延長接合。
さらに革の部位がストラップには不適な部位で、伸びる事が想定されたので、全長に渡りステッチをいれました。それで結構ガタガタになってしまいましたが。(^^;
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ストラップを使うとこんな感じに。ストラップの繋いだ場所がはっきり判りますね。(^^;
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それとこの二つはイタリア製(あちらで鞣しと染色)なので、ちゃんと品質保証のタグを購入する事ができるんです。
プレゼントというので「ハク」を付けるためにこれも用意しました。(笑)
ここに写っているのはショルダーストラップとは別に製作した「手綱」です。
せっかくなので同じ革を使って揃えてみました。
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それで出来上がった最初の出荷品がこちら。
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パッケージにもこだわりが。
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ジャストサイズ!
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箱はオーダーした訳ではなく、ネットでダンボール箱屋さんを探して、そこで色々物色してたらちょうど
いいのが見つかりました。
「シューズボックス(ベビー用)」
箱の強度といい、サイズといい、いい感じでした。(^^)v

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8月の中旬に受付をして最初の発送が10月初め、それからぼちぼちと納品、出荷をしつつ
ようやく今日(10月22日)最後の発送にこぎ着けました。
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最後の刻印はしっかり入りましたよ。(^^;
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注文をもらったのは15個なんですが、試作で3個、作り直しが1個、合計19個。
さらに作りかけが他に4個あったりします。(笑)

こちらでご紹介いただいております。

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